じっと見つめる彼の碧眼が私を捉えて離さない。


藤枝徹君が自動販売機にお金を投入するんだけど、私のすぐ側で今にも体が付きそうな距離でちょっと居心地が悪い。


ガターン


藤枝君が自動販売機からウーロン茶を取り出し、私に手渡してくれる。


「じゃ、今度は僕の番。僕は君を知っているよ。

O女学院1年1組

『園田春名(そのだはるな)』さん」


な、何で私のこと、知ってるの?!


突然の藤枝君の言葉に驚いて、手の力が抜ける。


はっと思ったときにはすでに遅く、2本目のウーロン茶が手から滑り落ちて、再び溝に落ちてしまう。