私は生まれて初めてかずにぃからぶつけられた「男」としての怒りにすくみながらも反論する。


「かずにぃだって……」

「え?!」

「かずにぃだって、ひどいよ!!」

「なにがひどいって?」

「あの時、海に連れてってくれたとき、待つって……返事を待つって言ってくれたのに!なのに……」


もう、一度溢れ出た言葉は堰き止められなくなってしまう。