ずぶ濡れのままのハルナの肩に手を掛けると、穏やかな気持ちになれている自分に驚く。

「ハルナ……。やっぱり、このままじゃ赤ちゃんにも悪いよ。

ゆっくり、お風呂に浸かって体を温めておいで。

着替えは母の部屋にあるのを持って来るから。

それに、君の赤ちゃんに誓って、もう何もしないから……」

ハルナはくすんと鼻を鳴らすと、黙って頷き、バスルームへと歩いていった。