「で、オレに用があるって言ってたけど、何だよ?」

「この記事をワシントン・ポストに載せて欲しいんだけど」

キンケイドはぱっと見ると、絶叫する。

「な、なんだよ!!これ!!」

「暗号」

「これじゃ、何て書いてあるか分かんねーだろぉ!!」

「全米を探して1人でも分かる人間がいればいいよ。

この暗号に隠された求人を解読できた人を採用したいんだ」

「けど、お前と作った張本人のフーバー以外は読めねぇんだろ?あの暗号文は」

「残念ながら、僕はこの忙しさで、暗号解読に掛けている時間が無いんだ。

だから、この求人を打つんだ。

万に一つの可能性に賭けるよ。頼めないか?」