2階の突き当たりにある書斎には、建築家になるのが夢だったと言うおじさんの思いそのままに沢山の家の模型が置かれていた。

おじさんはオレに椅子を勧めると、その前に椅子を引いて腰を降ろす。

「あいつは……、ハルナは妻に似て美人だろう?」

「え?!あ、はい……」

オレはおじさんの質問の意図を図りかね、手に汗が滲む。