夏祭りははぐれそうになる手をなんとか繋ぎながら、花火をみた。


大切な人と見る花火は格別で、きっと今まで見た中で一番綺麗な花火だった。

漆黒の空に打ち上がる華麗な火の芸術は同じものなんて何一つないとさえ思えた。


それくらい、晴斗と居るだけで幸せで。

゚・.。.:* εïз ...。✿*゚‘゚・.。.:*(秋) 。εïз ...。✿*゚‘゚・.。.:
付き合って7ヶ月たった。

だんだんとゆっくりだけど外は寒くなってきた。

ここは田舎だから、寒くなるのも暑くなるのもどこよりも早くて。

カラカラと乾いた風を吹かせる秋空を見て、何だか晴人の心まで冷めてしまいそうで不安で。

おまけに、晴斗とクラスが別だから、晴斗