「萩野!」 保健室の扉を開け、 萩野の姿を探す。 「佐野さん!?あなた大丈夫なの!?」 保健の先生が私を見て驚いた。 「先生、萩野は?」 「待ちなさい。手当てが先でしょ! 屋上から落ちたのよ!?」 「でも……」 「ハァ…… 萩野くんなら今そっちで手当てして……」 先生の指差した方向へ向かい、 カーテンを開けた。