「テメーら、さっきから何言ってんの?」 「あ゛?」 「そいつさ、ただでさえ今スゲー相手と戦ってんの。 お前らみたいなクズの相手してる場合じゃねーんだよ。」 「ハァ?何言って……」 俺は佐野と自分のカバンをその場に投げ捨て、 佐野を掴み上げた男のところへ一気に走りよった。 「なっ!」 次の瞬間、 俺は男の顔面めがけて回し蹴りをした。