「カバンよこせ。」 佐野のカバンを引き受けるが、 一向に速度は速まらない。 逆に疲れで遅くなってきた。 その分不良たちとの距離が縮まる。 その瞬間 「ぎゃっ!」 佐野が俺の視界から消えた。 「佐野!?」 立ち止まって振り返ると、 佐野は地面に突っ伏していた。 コイツ、なにコケてんだよ!