「見惚れてないでさ。 感想、聞かせてよ!」 ホント、思いっきりがいいというか…… 恐れるものはない、って感じだな……。 「……男みたい。」 「なっっっ!」 佐野は俺を睨んで肩を強く叩いた。 「バーカ。 あたしもちょっとはそうかなー、って思ったけど、 メイクは女の子っぽくしたし…… ど、どーしよ。 吉本くんドン引きするかな……」 佐野には好きな男がいる。 名前は吉本。 爽やか真面目委員長。 俺とは真逆の奴。