「それにさ、」 萩野は私との距離をぐっと縮めた。 「無防備過ぎだぜ?佐野ちゃん。」 萩野がギュッと私を抱きしめる。 「何っ、萩野!?」 「校舎裏なんて人気の少ない所にヒョイヒョイ着いてきて…… ………… って、お前何してんの?」 「え?」 「なんで逆に抱きしめ返してるわけ?」 「だって……また"運命"が来たから守ってくれてるんじゃ……」 数秒後 萩野の大きなため息が聞こえた。