バッチリと吉本くんと目があった。 ドキッッ! ぅ、わぁ…… 初めて……まともに目があったかも…… 私は照れちゃって、会釈をして目を逸らした。 あーあ…… 感じ悪かったかな…… そんな風にすぐ後悔した。 「佐野っ」 「え……」 さっき確認した距離より近くから聞こえる声。 もう一度吉本くんの方を見ると、 すぐ近くにその姿があった。