***** 「おはよ、沙紀。」 「ちょ、ちょっと!!」 教室に入った途端、 沙紀に腕を引っ張られ、人通りの少ない場所へ連れていかれた。 なんとなく予想はできている。 「あ、あんた!!萩野くんと付き合い始めたの!!?」 「違ぁう!」 やっぱし。 朝、突如、イケメンと噂の萩野様が、 たいして可愛くもない女子と登校してきたものだから、 ものすごい目立ちかただった。