キーンコーンカーンコーン… 授業終了のチャイムが鳴り、 私は大きく伸びをする。 「葉月、購買?」 「うん、沙紀はお弁当だよね。」 「そうだよー。早く買っておいで。」 「はーい。」 私は早歩きで購買へ向かった。 「あ、葉月!」 「香菜!」 香菜は中学が一緒だった友達。 高校ではクラス別れちゃったけど。 「また購買? たまには自分でお弁当作りなよ。」 「香菜だって人のこと言えないからね!」 下らない話をしながら順番を待った。