「!!!」 車が 歩道に乗り上げてこっちに向かってきている。 「な、何あれ!!」 「こっち来い!」 萩野が私の手を引き、走り出した。 あ、あれが運命!? あんな危険なの初めて…… よく考えれば…… 日に日に"運命"の頻度と度合いが増してる……? 「曲がるぞ!」 萩野と私は角を曲がり、大通りから路地に入った。 曲がり角で車が塀にぶつかり、大きな音をたてた。