「おはよう、沙紀。」


「葉月!おはよ。」



いつも通りの挨拶。


神様のところで見た泣き顔が頭に浮かんだ。



「ねぇ、今日昼休みさ、っいたっ!」


「葉月!?」



何!?

何かにぶつかって……



体を起こすと、

そこには机が倒れていた。



え、机にぶつかったの?



「わりー、佐野。

そんなに強く当たってないんだけどさ……」



近くにはいつも騒がしい男子二人が立っていた。



「いや、平気……」



沙紀に手伝ってもらって立ち上がった。




こんなのがあと6日も続くのか……




手の甲に書かれた『6』という文字を見て思った。