枕のすぐ隣にハサミが落ちていた。 「こ、こんなの本棚に置いてない……」 嘘。 あんなの夢のはず…… 夢……でしょ? ふと左手の甲を見ると、 見覚えのない落書きがしてあった。 「何 これ……」 『7』 数字の7? 『運命、変えてみな。』 妙に鮮明に焼き付いている記憶。 私は階段を慎重に降りてリビングに向かった。