そこには私の知った顔が映し出されていた。 "葉月ぃぃぃ!ごめんっ、 私が、靴、紐を、結んだりっしなければ……" 沙紀が泣き腫らした顔でそれでもまだ泣いていた。 吉本くんも私の書いた手紙を持ってうつむいている。 そうだった。 告白。 出来なかった……。 "親より先に死ぬバカがいるか……っ" お父さん、お母さんっ…… 助けたおばあちゃんとおねえさんも顔を手で覆って泣いていた。 知らぬ間に私の目からも涙が溢れていた。