「とにかく線路と線路の間の安全なところに……って、わ!!」 何かが足に引っ掛かって転んでしまった。 「……いってて……」 大きな痛みで後ろを振り向いた。 「嘘……」 靴が 線路の溝にはまっている。 や、ヤバい! 横を向くとさっきの何倍も近くにある電車。 さっき声を掛けてくれたおじさんも異変に気づいて非常停止ボタンを押した。