「は、萩野!!?」 こわ…… は、早くここから逃げなきゃ! 私が立ち上がったその時、 萩野も目覚め、体を起こした。 「お前.……」 萩野と目があった瞬間、 私の手の甲に何かが落ちた。 え? 水滴…… 雨? 「なんで泣いてんの?」 え…… 萩野に言われ、 ようやくそれが雨ではなく、自分の涙であることに気が付いた。