校門を出て、駅まで続く並木道を歩く。



「そういえば誄歌、先生とどこにいたの?」

「えっ?!」

「ずっと呼び込み可哀想だから、代わろうと思って探したのに〜」

「…あ、そうだったの?ごめん」

「ま、いいんだけどさ!で?どこで何してたの〜?」



ニヤリと笑いながら私のほっぺをつつく。


柊花に質問攻めされたら敵わないんだよね…。



「ちょっと、他の教室にいたんだ…」

「ふーん…密会ってわけ?」

「違うよ…!ただ話してただけ」

「へぇ、羨ましいんですけど〜!」



こっちは店番大変だったのに、と言う。


今日のクラスの売り上げはなかなかだったみたい。