「なになに〜?話聞かせてよ!」 「えっ……」 「早く早く!」 柊花に押されて、昨日のことを話した。 …あの時は私には王子様みたいだった。 「えーっ!何それ!かっこいい…」 「でしょ…。でもお礼ちゃんと言えなかったんだよね…」 「また雄飛くんあそこで試合するみたいだから、また行こうよ! そしたら会えるかもよ?」 「え……本当?」 「うん!丁度誘おうと思ってたし♪」 …じゃあまた会えるのかな? でも昨日のはただの偶然……。 会える保証なんてない。