FOREVER FRIEND

その後、凛子に誘われ、ご飯を食べて帰る事になった。
帰りは時間が遅かったので三井が車で家まで送ってくれる事になった。

「ミカちゃん、ユリアちゃんまたいつでも遊びに来てね」
「ごちそうさまでした、またお邪魔させてもらいます」
凛子が優しくミカを抱きしめた。

「ミカちゃん、頑張るんだよ！」
「はい」

「ユリアちゃんもまたね」
凛子がユリアを抱きしめた。
そして、耳元で小さな声で囁いた。

「ミカちゃんを宜しくね！」

「えっ？」

凛子は優しく微笑んだ。

「はい、もちろんです」

ミカとユリアは三井の車に乗り込んだ。
三井の家からはミカの家の方が近かった為、先にミカの家に向かった。

「ミカ‥‥色々ありがとうな。また来いよ」
三井が少し、照れくさそうに言った。

「言われなくても分かってるし。バカ！！」
ミカも照れくさそうだった。

「じゃあねユリア、また後でメールする」
「うん、また後で」

車の中は三井とユリアの２人だけになった。

「佐田も色々とありがとうな」
「いえ、私は何もしていません、全部ミカですよ！」
「フッ、まぁ、これからもミカの事、宜しく頼む、アイツの側にいてやってくれ」
「もちろんです！」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。

「あの～、三井先生！前から思ってたんですけど‥‥」
「ん？何だ？」
「今まで会った人から、必ず『ミカの事宜しく』って頼まれる気がするんですけど‥？
どちらからと言うと私の方が宜しくお願いされる方だと思うんですけどね‥‥」
「あぁ‥‥その事か」
「何か意味でもあるんですか？」
「‥‥アイツは」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥？」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「“時限爆弾”を抱えているからだ」
「時限爆弾！？」
「まぁ、そのうち分かる時が来る」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。

ユリアはそれ以上、三井に詳しく聞けなかった。『時限爆弾』の意味を聞くのが怖かったから‥‥。