「………気がついたか。」
目が覚めたとき、あたしは黒いベットに横たわっていた。
『龍牙。』
起き上がってハッと腹部を見るが
『弓…………あれ?夢?』
刺さっていた弓もないし、痛みもない。
「夢なんかじゃねぇ。」
低い龍牙の声が響いたと同時に
『っ。』
掴まれたあたしの顎。
強制的に目を合わせられる。
が、その瞳はやさしく、いつものような威圧感も無く、特に吐き気もない。
『なんでって………自分でもわかんない。』
ほんとに、咄嗟だったんだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…