季節は、もう直ぐ夏を迎えようとしている。


恋に気付いてから、真緒に話しかけれずにいる美雪華。


それは、真緒も同じらしく、2人には変な空気が漂っている。


「ちょっと‼︎美雪華‼︎」


珍しく苛立っている穂希。



きっとこの空気のせいであろう。


「…は、はい⁇」


少し怯えながらも、返事を返す美雪華。


「あのね‼︎この空気なんなの⁈好きなら少しは話しかけに行って来なさい‼︎」


そう言われて連れて行かれたのは食堂。


お昼と言うこともあり、食堂は賑わっている。


穂希は、誰かの姿を確認するととりあえず食堂でご飯を頼みだした。


「ねぇ‼︎ちょっとなにするの?」


私が聞いても穂希は「いいから‼︎」


と言うだけで、それ以上は教えてくれなかった。