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『いた…』


さっき見た場所をみると女の子はまだベンチに座っていた。



『なぁ…』


「・・・」


少しデカい声で言ったけど女は反応しない。

普通声が聞こえても良い距離なのに…おかしい…。



少し近くに行ってみようか…。




そう思ったとき女の子はフラリとベンチに倒れた。



『は?!大丈夫か?!』



龍弥は柄に合わないなんて事を承知で女の子の所まで走って行った。



『おい!大丈夫?』


声を掛けても目が覚める様子は無い。


仕方ない…車に連れて帰るか…。


面倒くさいと思う心境とは裏腹に、何故か心は弾んでいた。