「しゃーす」






空気を読まずに入ってきたのは






「おぅ、きーさんどうした?」






にこにこ笑った夢叶だった。





きっと事情は知らない。






この人は苦労人だ。





駄目だ。迷惑かけちゃいけない。






切実な願いだった。







「うっわきたねぇ!!





バカ、突っ立ってねぇで




きーさんの机の上掃除すんの手伝えよ!!





ちりとり、ちりとり…」







夢叶はうちのクラスのちりとりを


持って来て掃き出した。




クラスメイトもぎこちなく体をぎくしゃくさせて




掃除をする。





「きーさんは手、洗うのが先だべ?」







つい方言が出てしまう夢叶はそう言った。





「でも…」




「いいから、行ってこい」






強く言われて、私は渋々水道のところへ向かった。