部活帰り、涼を道草に誘うとすんなりOKしてくれた。
雅寮近くの公園に行く。なんとなくブランコに腰掛けると、涼も隣に腰をかけた。

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練習試合前、あの涼が言葉にできないほど戸惑っていた。
……俺が戻った後、音和を玄関まで送ったのかと思っていたけど、違うらしい。

「……で、その様子だと、自分の気持ちに気付いたみたいだな?」
話を聞く限り、涼が音和に抱く恋愛感情にやっと気付いたようだった。