「羽咲病院まで急ぎで」 「かしこまりました」 羽咲駅から徒歩30分の羽咲病院は、車で15分。裏道を通ると10分で着く。 「ありがとうございます」 「いえ、お気をつけて」 入り口には悠都さんが待っていた。 「涼!」 「すみません。遅くなりました。」 「いや……」 俺たちは、音がいる病室へと足を運ぶ。 「音は……?」 「まだ目を覚ましていないけど、命に別状はないって。今晩高瀬病院へ移る予定。」 ガラガラーー 中へ入ると、点滴を刺して眠る音。とサイドに座る音のお姉さん。