「そろそろ帰ろうか」 林田くんの言葉にみんな頷く。 時刻は14時。きっと明日は部活なんだろうな…… 聞くところによると、みんな寮暮らしだそう。 みんなに別れを告げて一人改札へ入ろうとすると「音」と声をかけられる。 振り向くと涼が。 「送ってく」 「……遠いのに申し訳ないよ」 「いいから」 「……ありがとう」 涼といるときは何を話すわけでもないけれど、落ち着く。