結局リックはあれから姿を見せなかった。 「……あれくらいで拗ねないでよ。泣きたいのはこっちだっての」 ぶつぶつ呟きながら私は学校へ行く支度をしていた。 そこにいたらいたでうるさいくせに、いなくなると静まり返る部屋の中。