あたしを殺した犯人を探すつもりは毛頭ない。
あたしはもう、知っているから。
“あの日”、屋上にいたのはシイナとあたしの他に、女子二人。
もうわかるよね?
あたしを殺したからと言って、別に恨んでいるわけじゃない。
あたしだって人殺しなんだもの。
誰かに殺されて当然。
シイナの“あの声”を聞いていたし、あたしは普通の人と同じ死に方はできないっていうのは十分わかっていた。
でもまさか、あの二人が殺るとは思ってもみなかったなぁ。
しかもこんな早々に。
あたしはてっきり、シイナに殺されるとばかり思っていたから、それは意外だった。
どこかで彼女たちの恨みを買っていたってことなんだろうけれど。
でも。
…正直、どうだっていい。