街全体に鋭く響き渡る音の後、狭くて静かな路地に立っているのは俺だけだった。


そして俺の足元では後頭部から溢れ出る血にまみれた少女シイナが、その近くでは心臓をブッ刺されたシイナの親友であったミオが倒れていた。


この路地の壁は2人の血で真っ赤になっている。