6月20日午前7時13分。


この瞬間――というか私が一度死んで彼と出会った瞬間から、私は人生の“やり直し”というものができるようになった。


生き返ってまでやらなければならないこと。


死の世界に片足が触れる寸前の時間に、私は一体何を思ったのだろう。その部分だけは記憶から抜けていたのだけれど、それを思い出すのに時間はそんなにかからなかった。


彼の言う“タイムリミット”の意味も、私はそのときと同時に理解した。





一回目の死はこのようにして幕を閉じ、一回目の生き返りが始まった。


永遠に繰り返される日々。私のやり残した、ただ一つのこと。


私は、それを達成するということのためだけに、同じ世界のいくつもの瞬間を旅することになる。


そしてその旅は、繰り返していくにつれて残酷さを増していく――。