この人は何を言っているのだろう。 きっと彼女はそう思っているに違いない。 初めは彼も、信じることができなかったのだから。 「俺も最初は驚いたさ。まさか時間を戻すなんていう 現実に起こりえないことをやってのける能力が自分にあるなんて誰も思わないだろ。でも、現に俺にはそれが可能だ。……ま、俺もお前と同じってわけさ」 そう。 同じなのだ。 リックとシイナは。 この単語は彼が意図的に出したものではないけれど、間違いではなかった。 “もう一度” そんな気持ちが、2人を繋いだのだ。