思い出したくもないあの光景。


きっと、彼女もそうだろう。


自分が親友に落とされたなんて事実を知れば、どれほどのショックを受けるのか。


リックには痛いほどよくわかった。


でも。


ちゃんと言わなければならない。


彼女には“あのとき”の強い意志があるのだから。


それは決して手を貸していいことではないけれど、リックは力になってあげたかった。


自分も、後悔したから。