説明しながらリックは違和感を覚えた。


遠回しにあれこれ言っているけれど、それが逆に彼女に不信感を抱かせているのではないだろうかと。


ストレートに言ってしまうと余計に混乱してしまう気がした。


だからあえて言葉を選びながら説明していた。


けれどあまりにも遠い表現をすると、それはそれでさらに伝わりにくくなっているようにも感じたのだ。


「……まあ難しいこと言ってもわからないだろうから簡単に言うぞ」


2人の間に、緊張した空気が漂った。


彼女の真剣な瞳を見ると、言葉を濁すような言い方はタブーだと思った。