しかし彼女はきょとんとした表情をしていた。 何のことを言っているのか、まるでわかっていないようだった。 そんな彼女を見て、リックも疑問に思う。 あれは彼女の叫びではなかったのか、と。 だが少年は思い直す。 いや、間違いない。 あれは確かに彼女の声だった。 ひょっとすると記憶に残っていないのかもしれない。