椅子や机、ラックにぶつかりながら、ふわふわとした触り心地のベッド付近で何かしらの物体に触れることができた。


少年の持つ時計はデジタル時計のため、聴覚が必要となるこの暗闇の中では少年が今手にしているそれが時計であるという判断はしにくかった。


やがて、その物体にスイッチらしきものがあると気づいた少年は、迷わずそれを動かした。


すると。


パッと視界が明るくなった。


ようやくはっきりと見えた。


日付と曜日、そして時刻が表示されていた。


時計で間違いはなかったのだとここで初めて確信できた。