窓を突き抜ける真っ白で眩しい光が、少年の目を覚まさせた。 梅雨なのに晴天が続いている。 しばらくして目覚まし時計が鳴った。 午前7時25分。 これが少年のいつもの起床時間だ。 「……もう起きてるし」 呟きながら、少年はジリリンジリリンと鳴り続けるアラームをバシッと止める。 窓の外で小鳥がちゅんちゅんと鳴くだけの静かで穏やかな時間がしばらく続いた。 そんな空間の中で、そうかと少年は思う。