誰が言っのかは知らないが、今の言葉を聞く限り声の主はこの事件の一部始終を知っているということだろう。


どこかで見ていた人がいるのか。


だが、辺りを見渡しても少年たちの周りには誰もいない。





どこだ。


どこで誰かが言っているんだ?





建物や木で死角になりそうな場所も細かく探した。


でも結局は、誰も見つけることができなかった。


そんなときだった。


少年はあることに気がついた。