「おいっ!」


こんな怪我の状態では身体を揺らすことはできない。


少年は彼女に向かって必死で叫んだ。


「何があったんだ?」


なんて聞いたって、答えられる状態ではない。


少年は顔を上げ、空――屋上を見た。