『白状したら?』



きっとこれも言いづらくなった俺の為の一言だ。




今回はその一言に甘えさせてもらおう。




「あぁ。何も言わなくて悪かった。実はな会議場への移動中、母親から電話があって…



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《準!?今、平気!?蘭がっ、蘭が大変なの!!!!》




蘭は俺の妹、16歳。
年が離れてる分仲が結構いい。



いつもおっとりしている母がこんなにも困惑してるのは珍しい。






『どうしたの!?母さん!落ち着いて!?』




母は息を切らしながら





















《蘭が、自転車乗って、車とぶつかったって!!今病院で、手術中で!!》




























頭が真っ白になって、何も考えずに移動車から飛び降りた。



それから走って走って、母から聞いた病院へ行った。












『母さん!!遅くなってごめん!蘭は!』






『とりあえず手術も成功したし、後は目覚めるのを待つだけだって。』




母の顔はまだ暗かったけど、電話の時よりかはほっとしたみたいでよかった。