春樹さんの部屋の前だ。 急いで近寄り、中を見ると、 お二人の料理は綺麗に減っていた が、 私の作ったおにぎりは一口かじったあとがあったけど、あとはそのまま置いてあった、 美味しくなかったかな…… かなしくて、悔しくて、涙が出そうになった。 でも!おい!真琴、ここで諦めたら負け同然だぞ!! そう、自分を励まし、一口も食べていないおにぎりを自分のリュックに詰め込み小走りで階段を降りた。 涙がバレないように、しっかり拭ってから。