「副長も永倉さんも、病人の部屋で騒がんといてください」
ごもっともだ。
叩かれた頭を押さえている二人のこの光景どこかで見たな。デジャヴ?
そして、うんうんと頷いてた私の目の前に私を跨いだ山崎さんの顔がズズイっと寄せられて、ガシッと頭を片手で鷲掴みにされました。
………こ、怖いっす。
「お前もやお前も!病人なら病人らしく大人しくしとかんかい」
「…ゴホッ…だってえ~」
「だってもさってもあらへん。ほら、副長らは出て行ってください。んで、間島は寝ろ」
「…副長に対してその態度ってどうなんだ?てか殴るか?」
「なんか言いはりました?」
「………いんや。よし!永倉行くぞ」
「へ?俺も?俺なんもしてねぇし!って、ちょっ髪引っ張んなって!いってぇよぉぉぉ!」
黒い山崎さんの気配に、流石の土方さんも臆したらしく永倉さんのちょこんと伸ばした襟足部分の髪を引っ付かんで部屋を出て行った。
……なにしに来たんだ。
「すまんな」
「ん?」
山崎さんの怒りの矛先がこっちにいつ向くかと知れずビクビクしていると、当然謝ってくる山崎さんに土肝を抜かれて固まる。
「お粥遅うなってもて」
沖田さんが置いていったお粥なのか?どうか正体不明な物に目を向けて苦笑いした山崎さんは、直ぐに湯気の立つお粥を用意してきてくれたらしい。
「…あ、いえ。誰か怪我したんですよね?だから山崎さんが謝ることじゃないです…コホッ」
「……ほれ熱が上がってきよる。これ食べて薬飲んで寝ろ」



