僕の幸せな記憶

百合香の言葉に対して僕は
「僕はもう、25歳まで生きられるか分からないって言われていたから、今更、貴方は、死にますよって言われてもきっと平気な顔してられる。
だけど僕には、14歳から今までの間に失いたくない、かけがえのないものがいくつも出来た。
そんなことを考えたら、泣かずにはいられなかった。
百合香にあんな弱気な姿見せちゃうなんて、僕はダメなお兄ちゃんだね。」
と、自嘲気味に笑った。


そしたら、百合香は
「そんなことないよ。もしも私が、お兄ちゃんの立場だったら。毎日の様にないちゃうし、きっと明るく振舞って笑ってるなんて出来ない。
だから、お兄ちゃんはダメなんかじゃないよ。」

と、何処か寂しげに言った。
それに対してありがとうと言い僕は自分の部屋に戻った。


自分の部屋のベッドに寝転がってさっき百合香が、言った言葉を思い出して呟いた。
「そっか。僕は、ダメなんかじゃない、か。」

それから、考え事をしているうちに寝てしまったらしい。

しかし、僕が目を覚ますことはなかった。
だって僕は永遠の眠りに落ちたのだもの。