僕の幸せな記憶

成績??

百合香は今のところ上の方だ。
一方僕はと言うと
真ん中よりも少し上くらい。
運動は苦手だ。

というか、苦手以前に運動を制限されている。
そのため、炎天下の中や冷たい風が吹いている中で見学する事も出来ない。

僕はいつも1人で教室に残り自習をしている。
時折、クラスメイトの楽しそうな声が聞こえてくる。

その声はいつも僕を寂しくさせる。
1人で居ることには随分慣れた。

なのに、

”死という恐怖”と皆とは”対等な立場になれない”という孤独感にはいつまで経っても慣れない。

そのせいで、家から出られない日もあった。
そんな時いつも百合香は傍に居てくてた。
あの時の言葉はいつも僕を勇気づけてくれる。

「もう治らないかもしれない。
もう、以前のような生活が送れないかもしれない。
それでも、お兄ちゃんにしか出来ないことがたくさんあるんだよ?
だから、自身を持って胸はって歩いていいんだよ。

私も辛い。
だけど私も一緒に頑張るから。
どんな時でも支えられるように頑張るから。
だから、笑って?
私は、笑ってるお兄ちゃんが一番好きだから。」

この話を聞いて虚ろだった瞳に光が戻った。心の闇が、サッと消えて明るくなった。
そしてこの話はずっと僕の心に刻み込まれている。