青空と天気



俺は返事をする代わりに



深く頷いて見せて、空をお姫様抱っこした。



それを見た女子は悲鳴を上げて



「天宮さんずるい」



「来たばっかりなのに時雨くんに構ってもらって」



「意味わかんない」



などなど



こそこそ話してるようだけど聞こえていた。



取りあえず、空に振動を与えないように気をつけながら走って保健室に向かった。



晴は心配でついてこようとしてたけど、



氷哉が何もわかってないから



説明しながら一緒に保健室に来い



と言ってからきた。



きっと少しは落ち着きを取り戻してから来るだろう。