青空と天気











「俺のこと名前で呼んでほしい」



あの……



そ・れ・だ・け?



それだけのために待たされたの?



「時雨。これでいい?」



柊……じゃなくて



時雨は少し顔を赤らめて



「これからもそう呼んで」



と言って



逃げるように教室に戻っていった。





なんなんだ?



あいつが女子に名前で呼ばれてるとこを見たことがなかったから、ずっっっと苗字で呼んでたのに……



私には名前で呼んでほしい、なんて



まさか……ね