ちゃんと目を見ながら言わなきゃ…と思い、優の胸から顔を上げる
｢文也…元彼に話があるって言われてついて行ったの。そしたらいろいろ言われて…｣
話していくに連れて徐々に顔が下がっていく
｢…それで、教室に戻ろうとしたら…無理矢理キスされた…｣
さっきの事を思い出すだけで涙が出てきた
優の顔を見ることができずに俯いていると
｢柚｣
と名前を呼ばれて恐る恐る顔を上げると、優は悔しそうな、悲しそうな顔をしていた
その顔を見るだけで涙があふれる
｢ごめん…なさい…｣
泣きながら謝ると、優は私の涙を指で拭いながら
｢俺の方こそごめんな…助けに行ってやれなくて…怖かっただろ？｣
と優しく言った
その声になんだかさらに泣けてきて
